このレビューはネタバレを含みます
再現性、リアルタイム性の高さは興味深いのだが、映画に期待することが事実を再現する事ではないので、あまりのれなかった。2010年代にイーストウッドやキャスリン・ビグローが達成したことでもあり隔世の感もあ>>続きを読む
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面白すぎる。ガラス越しのショット、扉を介した往復/成り代わり、そして娘と女友達が持ち込む「赤」による予兆と見事。四角/丸テーブル、もしくは家族がソファに集ったときの位置関係の変化も目を見張るばかり。ク>>続きを読む
部屋の一室に構えられたカメラが徐々に壁にかかっている波の写真に吸い寄せられていく。開始数分でかかるThe Beatles「Strawberry Fields Forever」。終始鳴り続けるドローンの>>続きを読む
照明とミニマムな音楽、人物(もしくはアイテム)を前後に置いた演出面は優れているのだが、例えば、多数決で一人だけ手を挙げている場面で、引いた固定カメラではなくグルっと動かして全景を見せたりといった映し方>>続きを読む
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冒頭の皿、名刺、デフォー演じる警官がCDを翳すことで生まれる光の反射、そして金。「受け渡し」シーンは全てフィクショナル。複数のテイクを繋ぐことによって一つの動作に見せる作為性に対して非常に自覚的とも言>>続きを読む
写真と映像、無声と有声の行き来があり、手振れカメラと人物の左右の横移動ともシンクロする。と同時に「顔」についての映画でもあり、一人一人をアップで撮り、その存在を焼き付けていく様に少しだけ『怒りの葡萄』>>続きを読む
テレンス・マリック的意匠を基調としつつ、照明によって「今この瞬間」という刹那を切り取っていく。確かにあったはずのものが失われていくということだけで構成されている。倒れてくる木にカメラを結ったショットを>>続きを読む
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冒頭の数多のカットを一つの動作におさめるシークエンスから引き込まれた。練習から本番まで、幾度も反復を重ねる事で結果的にドグマに奉仕してしまうという主題は、ほぼ映画というアートフォームの状況に置き換える>>続きを読む
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基本的には一つ一つのカットをアクションによって繋げながら、POVか乗り物にカメラを置いたカットと、主要人物3人の行動を映すシークエンスを交互に行き交いながら物語は進んでいく。ダムの事件における犠牲者を>>続きを読む
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扉の開閉から夜景に染まっていくガラス、右に進み左に帰る、雷=女の子=映画の暗喩。映画館における作品との出会いと別れ、反復さえも描き出す大傑作。
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◎
ワンカット内の画面構成と画づくりの精巧さ。
アクションを丁寧に繋ぐことによるダイナミズムも生かそうと苦心しているのが分かる。
△
音楽と照明が古い。特に後者は夜の場面における白い光を見た時、『タ>>続きを読む
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北米やヨーロッパの映画祭が目をそらし続けるガザ地区の混乱と向き合いつつ、同時に生の証でもある欲望とも向き合った結果、フィクション/ノンフィクション、政治/エンターテイメント、共同体/個人が不可分になっ>>続きを読む
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長方形の画面の配置、徹底されたスマホの画面を事態を悪化させるガジェットとしての使用、更にマスクとの連関や唯一信じることに足るものとしての我々が見る映画のスクリーンの四角形というのも非常に分かるのだが、>>続きを読む
無声映画時代を思わせるモノクロの記録映画のスタイルを基調とし、撮ったもの=見たものを断片的に綴っていく。記憶や夢、走馬灯にも近い。そのなかで徐々に浮き彫りになる彼の愛惜は胸を打つ。小さな宝箱を開けるよ>>続きを読む
フェスティバルの現在と歴史にフォーカスするのか、音楽も含めた場を描くのか、主人公を運営or観客orアーティストのどれにするのか終始中途半端なまま進んでいく。2020年代現在の視点なら、映画ではなくテレ>>続きを読む
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オマージュもふんだんで非常に楽しかった。幾つかのジャンプカット、ディズニーに対する自省、諧謔、「ディズニー+」への言及はうーんという感じだが、素直に二回反復することが「もう一度やり直す事」に繋がるとい>>続きを読む
冒頭のプールから撮影が非常に良く、その次のロッカーのシーンから良いタイミングで出てくる鏡の存在が素晴らしく、見る/見られるを通して徐々に変わっていく主人公を的確にガイドしている。その見る/見られるの関>>続きを読む
固定カメラには常にその画角の外側に向かう流血や移動運動が焼き付き、人物や動物の動きをカメラが追いかければまるで捕縛されたように映る。冒頭の牛のシーンよろしく、出ていく人といけない人を活写するこの映画は>>続きを読む
ジョン・フォードと作品の様に最速の馬の躍動をおさめた幾つかのカットを見るだけで元が取れる。正直繋ぎは滅茶苦茶でもあり、例えば追いかけていく馬たちが砂漠を進んでいく幾つかのカットでは、前の馬の足跡の無い>>続きを読む
「赤い風船」に色々な寓意を読み込むことも可能だが、意外にも映像は断片的に撮られていて、カットの接続による延長という発想はそこまでない。風船が浮いている、付いてくるという運動だけで映画は駆動するというこ>>続きを読む
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プロットはシンプルに破綻していく物語、演出もかなり納得で180度カメラの位置が変わること、もしくは人物の前後が反転することによって、主人公の立場/居場所が変化していく。部族に捕まるシーンの馬が手前と後>>続きを読む
空中ブランコの運動に同期させた三角関係は、povやカメラの一周、揺らぐカメラによって示される。さらに事件を決定づける階段の配置には瞠目せざる終えないし、手元のアップ+ベッドのカットの反復は痺れた。撮影>>続きを読む
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冒頭のトンネルのカットとその後の男女のカットは、カメラの位置は反対になり、男女の立ち位置も反対になる。この「すれ違い」は、駅のホームの横から撮られたシーンとも繋がり、彼は去っていく。生家に戻った場面で>>続きを読む
固定カメラ中心でアクションではなくほぼ音によって場面は繋がっていく。さらに風や雨によっても同様。歌や音は変化し、自然は不定形に変わっていく。この中で画面の反復によって人物達も時代に巻き込まれていく。映>>続きを読む
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非常に不思議な作品で、映画とドラマ、実在物/作劇は非常に曖昧な形で進む。プロットも自身の暗部を除く(『狩人の夜』)という部分を除けば、父子の断絶なのか、女性とのコミュニケーション不全なのか、スターダム>>続きを読む
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手前の人物が奥の人物に対して強権的に振舞うという構図、さらにその手前にランナーやウェイター、バーでオーダーを頼む人物が横切る事で、そこに映っている人物模様は攪拌される。手元のアップは何よりも雄弁に語り>>続きを読む
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幻想譚はカット割ってなんぼなのはそもそも「共有する時間」が人物それぞれで違うからなのだろう。『セリーヌとジュリーは舟でゆく』を少し思い出した。
一瞬に囚われてしまうという主人公は恐らく映画に夢中にな>>続きを読む
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1秒24枚の静止画の早回しとして映画を見ると非常に分かりやすいし、監督がアニメ出身の作家だと考えるとより判然とする。ライブラリーのシークエンスにおける、積み上がった本や図書カードを選ぶ場面はそのまま本>>続きを読む
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映画についての映画として見た。会話のシーンでは切り返すことなく、ワンカットずつで断絶し、アクションによって繋がる場面は両手で数えることが出来るほど。日本語ネイティブの場所で作家は韓国語、写真を撮りたい>>続きを読む
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部屋から双眼鏡で覗く場面はほぼ映画の暗喩と見なせるし、チャルラータのその後の苦悩は、受け手から送り手への変化と考えることができ、女性の自立についての懊悩と捉えられる。しかもイギリスに占領されたインドと>>続きを読む
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西部劇の様な冒頭から、殺人事件を機に宗教的主題が続いていき、最後は荒野に帰っていく。きっかけとなる事件の描写は『勝手にしやがれ』のようなジャンプカット。そこからはサタジット・レイ、黒沢明、もしくはセル>>続きを読む
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絵画泥棒の話を、90度のカメラの移動を駆使して語り直しただけにも関わらずあまりにも面白かった。古典的な同じ状況を角度を変えて(編集も変化)する描写に、男に呆れる女性と子供たち、プラカード(アクティヴィ>>続きを読む
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群像劇であり、編集の映画であり、ポートレイト。例えばYMO『BGM』のジャケットと同じ歯ブラシのカットから、元ネタのジャケットを背後に張り付ける次のカットに移行。つまり意図的なPOP性の強調と監督特有>>続きを読む
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後半は流石に長すぎるし、運動自体が静止してしまうのが残念だが、冒頭の自転車で下ってくるシークエンスから最高で、扉の開閉による欲望の発露(更に揺れるカメラへの移行)、第三者が横切る/部屋に入ってくること>>続きを読む
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カラーとモノクロ、ドキュメンタリータッチと作劇の繋ぎ、冒頭の観覧車の上と下の連動と左右の横移動等々見ごたえはあるし、最後の生と死の反転も興味深いが、全てが幻想小説の様な物語と演出ゆえに生々しさは一切皆>>続きを読む
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三つの視点から一つの物語を描く『羅生門』~『最後の決闘裁判』スタイルを手振れカメラとピン送りによるドキュメンタリー風タッチというキャスリン・ビグロー監督お得意の筆跡で語っていく。終盤に「ハウス・オブ・>>続きを読む