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Google、同時に多くのアイデアを考えられる「Gemini 2.5 Deep Think」

Gemini 2.5 Deep Think

 Googleは、並列思考技術を活用した高性能AIモデル「Gemini 2.5 Deep Think」をGoogle AI Ultraプランのユーザーに対して順次提供開始した。

 Gemini 2.5 Deep Thinkは、5月にGoogle I/Oで発表した高性能AIモデル。今回リリースされたモデルは、Google I/Oで発表されたバージョンから大幅な改良が図られたものとなる。2025年の国際数学オリンピックで金メダル相当の性能を発揮できるというAIモデルをベースとし、日常的な用途への最適化や使いやすさの改善などが行なわれている。

 特徴として、並列思考技術を活用している点が挙げられる。同時に多くのアイデアを生成し、並列して検討し、異なるアイデアを組み合わせたり修正したりすることで、最良の回答を導き出せるという。具体的には、反復的な開発および設計、科学的/数学的な発見、アルゴリズム的な開発およびコーディングなどの用途で活用できるとしている。

 同社によれば、競技コーディングの性能を測る「LiveCodeBench V6」や、多様な分野の専門知識などの性能を測る「Humanity's Last Exam」など、科学、知識、推論といった能力を測定するベンチマークにおいて、競合を上回る高い性能を発揮できたとしている。

Gemini 2.5 Deep Thinkと、Gemini 2.5 Flash/Proとの比較
Gemini 2.5 Deep Thinkのベンチマーク結果