- 作者: suzu
- 秀丸シリーズのソフトウェアのバージョン管理ツールです。
- 秀丸シリーズは更新頻度も高くエディションもアドインもいろいろあり、ソフトウェアとしては素晴らしい状況といえます。
- 一方で、ユーザーにとってバージョン管理が面倒という側面もあります。
- 「秀丸アップデーター」はその面倒を低減させるためのツールです。
- 秀丸エディタなどの各種ソフトウェアについて、公開バージョンの確認とインストーラーのダウンロード・実行をまとめて行います。
- 多くのWindows環境で、そのまま実行できます。
- WSH上で動くJScriptファイルです。(新機能)
- 新品のPCに一発で、望みの秀丸シリーズ全部をインストールできます。
- INIファイルの編集によって各種の設定を行います。
- 初期値で、以下の9種のソフトの「通常の最新版」のインストール・更新に対応しています。
- 秀丸エディタ
- 秀丸パブリッシャー
- 秀丸ファイラー
- 秀丸メール
- HTMLメールViewer
- アドレス帳シンクロナイザ
- 簡単ネット検索アドイン
- 秀丸スタートメニュー
- パスワード総合管理
- ソフトウェア毎、あるいはまとめて、「開発版」「最新版」などの指定ができます。
- 64bit版、音声化版などの各種エディションの指定も可能です。
- 共通のINIファイルで、PCごとにインストールするソフトの種類、バージョンやエディションの個別指定もできます。
- 初期値で、以下の9種のソフトの「通常の最新版」のインストール・更新に対応しています。
- 付属の hideup.js を実行します。
- コマンドプロンプト(デフォルトターミナル)上で、スクリプトが起動される
- インストールすべきソフトとバージョンが調査され、確認メッセージが表示される
- よければ"y"と返答すると、ダウンロード・インストールが実行される
- 変更したい点があれば中断し、INIファイルを編集し再実行
- 秀丸シリーズのウェブサイトから各ページを読み込む
- 公開されているバージョン番号を収集
- 「インストールされている」バージョンと照らしあわせ、更新があるか判断する
- 詳細は後述
- 更新があればソフト名とバージョンを表示し、作業を実行するかユーザーに質問
- 設定により、ソフトウェアの「改版履歴」ページを開く
- ここで停止できるので、まずは確認してみてからの実行が可能
- 必要に応じて「インストーラー置き場フォルダ」にインストーラーをダウンロード
- 古いバージョンのインストーラーファイルがあれば削除
- インストーラーを実行
- 設定に従ってソフトウェアを自動起動
- このスクリプトは、CUIでの動作を前提にしています。
- wscript.exeで起動された場合(通常はそうなる)、cscript.exeで再起動する仕組み
- まれにコンソール上での表示がうまくいかない場合があります。
- ターミナル上で、
cscript.exe .\hideup.jsのようなコマンドで実行すれば確実
- ターミナル上で、
- インストールされているバージョンの確認法は2種類
- レジストリモード
- インストーラーファイルモード
- レジストリモード(新機能)
- レジストリから、インストールされているバージョンを取得し、公開バージョンと比較する
- INIファイル(後述)で、キー regist の値が設定されているソフトウェアはレジストリモードになる
- 「HTMLメールViewer」など、いくつかのソフトウェアで非対応
- 複数のエディション(例: 32ビット版と64ビット版の両方)をインストールしているような状況や、別のエディションに切り替えるときなど、対応できない状況がある
- インストーラーファイルモード
- 「インストーラー置き場フォルダ」にそのバージョンのインストーラーファイルがあれば、インストールされている、なければインストールされていないという判断
- 「インストーラー置き場フォルダ」は、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\hidemaru_updater
- 実際にインストールされているバージョンを調べるわけではない
- したがって、次のような問題がある
- 初回起動時は何もインストールされていないものとして動作する
- インストールのキャンセルやエラーは検知しない
- 浮動小数点版などの別エディションへの変更後は、以前のインストーラーが削除されず、したがって追従できない
- その反面、シンプルな挙動なので対応は容易
- ファイルの有無で状況を確認できる
- 矛盾の解消は、ファイルの削除や、インストーラー実行時のキャンセルなど、単純な方法で可能
- 設定は、INIファイル( hideup.ini )の編集で行います。
- 簡単に設定変更できるように、INIファイル自体にもコメントで解説が入れてあります。
- num_ver
- インストールするバージョンのデフォルト値を指定
| 値 | 意味 |
|---|---|
| 1 | 先行開発版(ベータ版)、なければ通常の最新版 |
| 2 | 通常の最新版 |
| 3 | 一つ前の版、なければ通常の最新版 |
- no_ask
- これを1にすると、確認無しでダウンロード・インストール作業が開始される
- デフォルトは0、確認の質問が出る状態になっている
- open_hist (新機能)
- これを1にすると、更新のあるソフトウェアの改版履歴(リリースノート)ページが自動で開かれる
- 無効にすると、コンソール上にURLが表示される
- URLリンクに対応しているターミナルなら、手動で開ける
- セクション名
- ソフトウェア名
- 単に表示に使うだけなので、見分けやすい名称にすればよい
- 32ビット版と64ビット版の両方入れる場合など、別セクションに分けることも可能
- 以下のいずれかで、そのソフトウェアを無効にできる
- 後述の ignore を使う
- セクション全行をコメントアウト(先頭の文字を;(セミコロン) にする)
- セクション全行を削除
- url
- ソフトの個別ページのアドレスの末尾(最後のスラッシュ以降)の部分
- file
- インストーラーファイルのバージョン番号を"<ver>"に変更したもの
- 32/64bit版、浮動小数点版などの種類を、この値によって指定する
- ignore
- これを1にすると、そのソフトについてはなにも実行されない
- num_ver
- インストールするバージョン
- セクション [all] の num_ver と同様だが、こちらが優先される
- ソフト個別に指定する場合はこの値を指定する
- regist
- バージョン番号を読み取るレジストリ名
- このキーからバージョン番号を読み取る(???の部分を書き込む)
HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\???\DisplayVersion
- autorun
- これを1にすると、インストール作業後に動作していないソフトウェアを自動起動する
- regist が設定されているソフトウェアのみ
- 上述のキー名の後に"_"(アンダーバー)とPC名を追加すると、そのPCのみの設定となる
- 例:
num_ver_pc1 = 1とすると、「pc1」というPCではベータ版優先のインストールとなる - 共通のINIファイルで、特定のPCは「秀丸メールをインストールしない」とか、「32bit版を入れる」とか、そういった指定が可能
- OneDriveなどのクラウドストレージ上に置くことを想定
- 例:
- v1.1
- レジストリから秀丸メールのバージョン番号を正しく読み取れなかったバグを修正
- ベータ版が複数公開されていると、バージョンがずれるバグを修正
- v1
- 言語をPHPからWSH JScriptに変更
- レジストリからのバージョン番号読み込み
- 改版履歴ページ(リリースノート)ページを開く機能
- インストール終了後のソフトウェアの自動起動
- バージョンなし
- 公開
- 複製、改造、再配布に制限はありません。
- 無保証です。