もう一つのヒロシマの物語 児童の絵が育む日米の和解
もう一つのヒロシマの物語 児童の絵が育む日米の和解
忘れ難い絵や書がある。出合ったのは10年前の今時分だ。米国の首都ワシントン――。アメリカン大学が広島・長崎両市と共催した原爆展の会場だった。
被爆のすさまじさを伝えるボロボロの衣服や焦げた時計とは、明らかに様子が違う。戦後間もない広島の子供たちが残した作品は、どれも輝いて見えた。
こいのぼりや人形、草花などを描いた絵は色鮮やかで、「桜の國(くに) 日本」「平和 日本」といった書は力強い。あの原爆…